2025年1月場所を振り返って 優勝争い 10日目 千代翔馬ー霧島戦、阿炎ー金峰山戦

 10日目。全勝の金峰山は阿炎戦、1敗の千代翔馬は霧島との取組となった。

 先に千代翔馬が土俵に上がった。霧島は元大関であり、実力を計るには持ってこいの相手である。相撲は立ち合いから千代翔馬が押し込んだものの霧島が応戦した。その後霧島が横へ動くとついて行くのが精一杯であり、最後は右からの引き落としで転がされた。千代翔馬は緊張していたのかもしれないが、それでも力の違いを見せつけられた内容だった。これで千代翔馬は2敗に後退した。

 次の一番で金峰山が土俵に上がった。しかし相撲はあっけなかった。当たってすぐに阿炎が右から突き落とすとあっさりと両手を付いてしまった。これは内容以前に金峰山は上体に力が入りすぎており、緊張していたのが敗因である。これで初黒星となったが単独先頭は変わらず。ただ気持ちを切り替え、再び白星を伸ばすかと言われれば、少し難しいように思えた。

 10日目終了時点で1敗は金峰山、2敗は王鵬、千代翔馬、尊富士の3人となった。またこの時点で優勝ラインが3敗まで下がりそうな予感がした。

続く