元大関の肩書を嫌う男! 正代 来歴 大学時代~十両まで

 東京農業大学に進学すると2年生で学生横綱となり、大相撲の幕下15枚目格付出の資格を取得した。しかし大学卒業を優先したため、タイトル獲得から1年間の期限がある幕下付出資格は失効した。3年次には全日本相撲選手権の決勝に進出したが遠藤聖大(後の幕内・遠藤)に敗れてアマチュア横綱のタイトルは獲得できなかった。そして4年次も主要タイトルを取ることはできなかった。主要タイトルを逃したことについては、学業を疎かにできなかったためと後に明かしている。そして角界入りを考え始めたのは大学4年の夏だった。この頃教育実習に行ったが自分は教師に向かないと感じたことがその理由となった。稽古面では東京農業大学相撲部恒例の、毎年3月に行われる大阪での時津風部屋との合同合宿で力を付け、プロの世界を知った。

 大学卒業後は東京農業大学相撲部と繋がりの深い時津風部屋に入門して、2014年3月場所で初土俵を踏んだ。翌5月場所で序ノ口優勝を決めると序二段、三段目を各1場所で通過し、同年11月場所で幕下に昇進した。そして2015年1月場所は体調不良に悩まされながらも7戦全勝し、幕下優勝を果たした。翌3月場所からは幕下上位の地位で3場所連続で勝ち越し、負け越し知らずのまま、同年9月場所での新十両が決定した。熊本県からの新十両は、2013年11月場所の肥後ノ城以来となった。四股名については師匠は正代を「いい名前。おかしくない」と話しており、このまま本名を四股名にした。

 新十両で迎えた9月場所は11勝4敗の大勝ちであり、2場所目の11月場所では13勝2敗の成績で十両優勝となった。

続く