奄美を背負って立つ男! 明生 相撲の取り口

 左四つ・寄りを得意としているが、押し相撲も取れる。基本的には立ち合いで頭からぶつかり、押し合いの中で懐に入り、四つに組むといった内容が多い。また四つに組めない時はいなし合いの応酬になることも時々見られる。左四つの相撲に関しては相手の懐に入るタイミングが上手く、左を深く差しての速攻相撲が持ち味である。一方押し相撲に関しては役力士が相手だと一気に押し切れる力まではなく、いなしを多用する相撲が多い。

 また四つ相撲が得意ではあるが、リズムで相撲を取るタイプであり、ツラ相撲の傾向がある。先述の2023年5月場所も照ノ富士に勝った9日目までは8勝1敗だった。しかし翌日からは6連敗し、8勝7敗で場所を終えている。押していなしてのリズムが上手くいく時は結果を残すが、空回りすると連敗するといったことがよく見られる。よって今後もこういった傾向が続くものと思われる。