この部屋に注目! 中村部屋 力士の紹介 宮城 来歴

 宮城は沖縄県名護市出身であり、年齢は25歳である。また身長171.2センチ、体重116.3キロであり、押しと下手ひねりを得意としている。

 父は日体大OBで高校教員であり、自身が立ち上げた名護市の北部農林高校相撲部で監督を務めていた。自身も5歳の時から相撲を始め、中学時代は全国大会で実績を残し、北部農林高校に進学した。しかし父親は入れ替わりで他校へ異動となった。それでも同校相撲部のコーチを務め、直接指導により実力を磨いた。

 高校卒業後は日体大に進学すると2年で全国学生85キロ未満級優勝、3年で前日本体重別シニア85キロ未満級優勝など、実績を積み重ねた。

 当初は卒業後は体育教師になるというのが既定路線だった。しかし当時は自分よりも体が小さな炎鵬が幕内で活躍していた。宇良や炎鵬のように、軽量級だった選手がプロで活躍するのはレアケースである。しかしプロへの憧れを完全に打ち消すことはできず、卒業間際に齋藤監督のもとへ自分の思いを伝えた。「宇良ともタイプが違うしな・・・」と、教え子の行く末を心配しつつも、最後は「お前がやりたいなら」と背中を押してくれた。

 2021年5月場所、元大関琴風の最後の弟子として尾車部屋に入門し、初土俵を踏んだ。同期には朝紅龍、天照鵬、木竜皇などがいる。

 2022年2月7日、尾車部屋が閉鎖されたことに伴い、二所ノ関部屋に転籍した。そして2年後の2024年6月1日、二所ノ関部屋から中村親方が独立するのに合わせて中村部屋へ転籍した。

 所要7場所で幕下に昇進し、その後も番付を上げたものの、幕下上位の番付に入ると負け越すなど、壁にぶつかった印象があった。しかし中村部屋に転籍後は5勝、6勝をマークし、11月場所は新十両が目前の西幕下2枚目となった。関取昇進に向けてチャンスの場所となる。

続く