この部屋に注目! 中村部屋 力士の紹介 友風 幕内昇進後まで

 神奈川県川崎市川崎区出身であり、年齢は29歳である。また身長185センチ、体重183キロであり、突き・押し・引きを得意としている。

 幼少期より多くのスポーツを経験しており、本格的に相撲に打ち込んだのは、向の岡工業高校に入学してからである。2年次には全国選抜高校相撲弘前大会で準優勝の実績を残した。また同校相撲部の稽古は、厳しさよりもやる気を引き出しことを心掛けている。よって相撲に対する情熱が沸き、大学でも相撲を取り続けることを決意して日体大に進学した。大学時代は4年次に全日本大学選抜宇和島大会優勝という実績を残した。また日体大OBの嘉風から技術指導を受けていた。

 大学卒業後は尾車部屋に入門した。部屋に嘉風がいることが決め手となった。2017年5月場所で初土俵を踏むと2018年1月場所で幕下に昇進した。そして幕下でも勝ち越しを続け、同年11月場所で十両に昇進した。新十両の場所は12勝3敗で優勝を果たすと翌2019年1月場所も10勝を挙げ、同年3月場所で幕内に昇進した。所要11場所での新入幕は兄弟子の嘉風の12場所を上回る記録であり、この時点で史上4位タイのスピード昇進記録となった(付出し力士を除く)。

 新入幕の場所は9勝6敗で勝ち越した。そして2019年7月場所は西前頭7枚目だったが13日目に前日まで12連勝中だった横綱・鶴竜の挑戦相手に抜擢されると横綱初挑戦で初勝利し、小錦と並ぶ所要14場所の史上最速タイ記録で初金星を獲得した。この場所は子の金星が評価されて殊勲賞を受賞した。翌9月場所は西前頭3枚目まで上げ、7日目には鶴竜を叩き込みで破って2場所連続の金星を獲得した。しかし14日目に負け越しが決まり、入門以来初めての負け越しとなった。

続く