2021年1月場所個別評価 白鵬

 今場所も全休した。これで4場所連続休場、3場所連続全休となったが去年12月の合同稽古では綱取りの貴景勝を3番稽古で圧倒するなど健在ぶりを見せていた。しかし場所直前に新型コロナ感染が判明し、休場を余儀なくされた。コロナ感染がなければ1月場所は出場していたものと思われる。場所序盤には退院して自宅で安静に務めた。

 去年の11月場所後は横審から「注意」が決議されたがコロナ感染が原因での休場ということで今場所の休場はノーカウントである。改めて体を作り直し、3月場所に臨んでほしい。ただ1月場所休場したことで筋力が低下していると思われるのでその点だけが少し気がかりである。それでも実績は十分なのでしっかり仕上げてくると思う。

 注目は2月20日から6日間行われる合同稽古に参加するかどうかである。参加できれば体調に問題はなく、できなければ仕上がりが遅れているという目安になる。稽古は既に再開しているようなので参加する可能性は高いと見ている。

 3月場所に関しては混戦状態が続いているので白鵬にかかる期待は大きい。優勝という結果だけでなく、土俵を引き締める役割を期待したい。