大関候補は誰だ? 2024年9月場所時点 始めに

 2024年7月場所で霧島が大関から陥落し、9月場所で貴景勝が同じく大関から陥落した。よって大関が4人から2人となった。大関が2人に減った理由は2つある。一つは大関の怪我、そしてもう一つは大の里の台頭である。前者に関しては霧島は筋力トレーニングの影響で体の動きが鈍くなったことに加え、首痛が原因で自分の相撲を見失ったという側面もある。貴景勝は慢性的な首痛が原因で休場が多くなり、大関の座を明け渡した。後者に関しては大の里が相次いで上位力士を倒し、結果として大関の枠を空けたという見方もできる。実際には大関に枠はないが、大関が2人になったことで関脇以下の力士が大関に上がる可能性が高くなったのは確かである。

 大関候補を上げる前に、まずは貴景勝の大関復帰は厳しいと見ている。10勝以上をを挙げれば来場所は特例で大関に復帰できるが、二桁勝利のハードル自体が高い。それだけの実力があるのであれば、先場所勝ち越して大関の座を守れていたはずである。また役力士の阿炎や大栄翔、そして平幕の若元春は実力はあるものの既に30代であり、一場所好成績は残せても、3場所続けて残すのは厳しいと見ている。よって候補から外した。

 ということで若手力士を中心に候補を挙げてみた。大の里、霧島、平戸海、熱海富士、王鵬の5人である。

続く