2024年7月場所を振り返って 優勝争い 14日目 照ノ富士-隆の勝戦 過去の対戦成績とその内容
そして結びの一番である。照ノ富士は対戦順では豊昇龍戦だったが、13日目から休場したため、審判部はそこに隆の勝を組み入れた。星二つ差であり、照ノ富士が勝てば優勝、隆の勝が勝てば千秋楽まで優勝が持ち越しとなる。両者だけでなく、観る方からしても非常に重要な一番となった。
過去の幕内での対戦成績は照ノ富士の7勝4敗である。また今年3月場所は隆の勝が勝ち、金星を挙げている。ただこの場所の横綱は本調子ではなく途中休場しており、評価としては微妙である。よって今場所の参考にはならないと見ていた。
対戦成績通り、照ノ富士が有利なのは間違いない。しかし私には横綱が苦戦しているという印象があった。隆の勝の前傾姿勢が崩れず、なかなか四つに組み止められないといった内容が多かった。かと言って隆の勝が隙を突ける訳ではなく、結果的には横綱が上手くさばいて勝っていた。よってこの一番で横綱が優勝を決めるだろうと思っていた。ただ今場所の隆の勝は好調であり、ひょっとしたら何かあるかもしれないと思い、注目していた。
続く
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