2024年7月場所を振り返って 序盤の大の里に関して 4日目の平戸海戦

 3日目は大栄翔を叩き込みで破り、初白星を挙げた。そして4日目の平戸海戦は先場所は平戸海が勝っており、注目の一番となった。しかし相撲は平戸海が当たってすぐに左へ変化し、突き落とした。勝った平戸海は「(変化は)本当に、するつもりはなかった」と釈明していたが、平戸海は滅多に変化しない力士である。私としても意外だったし、大の里にしても意外だったものと思われる。私的には頭からぶつかっており、その点で問題ないと見ている。しかし大の里はこれで3敗となり、昇進ムードがしぼんだ格好となった。痛い黒星となったのは事実である。翌日からは連勝したものの、9日目は豪ノ山に敗れて4敗目となり、大関昇進が遠のいた。本人にとっては厳しい場所となったが、いずれは上に上がる力士であり、先々に向けてはこの結果は悪くなかったと私は考えている。

続く