頑張れ芝(紫雷)! のその後 幕下上位の厳しさ 幕下上位とは?

2024年7月28日

 また幕下でも上位15枚目以内は成績次第で十両昇進の可能性が見えてくることから俗に幕下上位と呼ばれる。そして十両昇進にかかる唯一の内規に「幕下15枚目以内で7戦全勝した力士は十両昇進の対象とする。ただし番付編成の都合による」というものが存在する。また内規が適用するかどうかは定かではなかったが、2006年5月場所に幕下15枚目格付出で全勝優勝した下田は、十両から陥落する力士が少なかったため、「幕下15枚目格付出は幕下15枚目以内ではない」との理由付けで十両昇進はならなかった。現行の内規に該当した力士で十両昇進を果たせなかった唯一の例である。2024年3月場所は西幕下13枚目で7戦全勝優勝を果たした風賢央が新十両となった。よって一応は15枚目以内で全勝優勝すれば十両に上がれるという認識で良さそうである。ただ相撲を観ている限りにおいては15枚目以内での全勝優勝は簡単ではない。また15枚目以内に限らず、幕下優勝をすればその8割以上は十両に上がれており、それだけ力のある力士と見ていいと思う。力士にとっては十両に上がれる可能性があるという点で幕下上位の番付は希望の光となっているかもしれない。

続く