館内を盛り上げる男! 翠富士 錦富士の存在
錦富士は近畿大学時代の同学年である。そして中退したのも初土俵も同じである。先述の通り序ノ口と序二段の優勝決定戦ではいずれも錦富士が勝っている。その後は競い合うようにして番付を上げた。そして幕下は翠富士の方が早く上がったが幕下上位は錦富士の方が早く上がった。私は翠富士より体が大きということもあり、錦富士の方が早く十両に上がるものと思っていた。しかし錦富士がもたついている間に翠富士が一気に追い抜き、十両に上がったのには驚いた。しかし翠富士の十両昇進に刺激を受けたのだろう。幕下優勝を果たすと2020年9月場所で十両に昇進した。その後2022年7月場所で新入幕となった。現時点では二人とも三役には上がれていない。ただ翠富士は上位力士を倒した実績があり、その部分で翠富士が半歩リードといったところである。
そして負けん気の強さを前面に出しているところや相撲の取り口も似ている。錦富士は左四つと寄りを得意としているが、スピードを活かした。動き回る相撲を得意としており、組み止めてから寄るタイプではない。また動きを止められると苦しくなるというのも翠富士と一緒である。
また翠富士によると錦富士とは何でも競い合う仲のようである。翠富士は今年の1月場所後に結婚を公表したが、先に公表していた錦富士と結婚はほぼ同時期であり、子供の誕生も去年10月でほぼ同じだった。よって今後もこういった関係が続いていきそうである。現在は翠富士の方が三役に近い位置にいるが、翠富士が三役に上がれば錦富士も負けじと三役昇進に向けて頑張りそうである。錦富士なくして翠富士は語れないし、その逆も然りである。個人的には翠富士と錦富士をワンセットとして相撲を観ている。
続く
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