館内を盛り上げる男! 翠富士 始めに
2024年1月場所4日目は綱取りの大関霧島との対戦だった。相撲は霧島のモロ手突きを下からあてがうと懐に入って浅いモロ差しとなった。その後は霧島に極められないように上手に間隔を取った。そして機を見て右から掬い投げを打ち、霧島のバランスを崩してからの右肩透かしで土俵に這わせた。すると館内からは大きな拍手が沸き起こった。
翠富士は身長171センチ、体重117キロの小兵力士であり、十両を含めても最軽量の力士である。しかし上位力士と対戦できるところまで番付を上げているだけでなく、時には役力士に勝つこともあり、上位力士にとっては厄介な存在となっている。また小よく大を制すは大相撲の醍醐味であり、それは今も昔も変わらない。昔でいえば鷲羽山や舞の海が幕内の土俵を盛り上げていたが、今は翠富士が盛り上げ役である。何より翠富士が勝った時の館内のお客様の笑顔がそれを物語っている。勝てなくても土俵際で残すだけで歓声が上がり、勝てば拍手喝采である。よって幕内の土俵において翠富士の果たしている役割は非常に大きい。それでは翠富士を紹介したい。
続く
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