琴ノ若は横綱になれるのか? 課題

・課題

 立ち合いの当たりの強化と馬力の強化である。1月場所の決定戦は両差しになりながらも横綱に負けた。勝つためには一気に寄らなければいけなかったのだが横綱に瞬時に巻き替えられた。まだそれだけの力が備わっていなかったということである。

 あとは個人的に求めたいのが押し相撲の強化である。現状では廻しを取る相撲は平幕相手なら通用するが、照ノ富士や霧島、豊昇龍が相手だと厳しくなる。既に大関であり、これから廻しを取る相撲を磨くのは得策とは言えない。両差しの相撲は通用しているのだが、上手を取るとどうしてもわきが甘くなってしまうのが欠点である。この部分は父である師匠の現役時代と似ている。

 一方押し相撲のセンスは持っており、のど輪で相手の上体を起こせば有効な勝ち筋となりそうだ。両差しの相撲を磨く一方で馬力が付いてきているだけに押し相撲も選択肢の一つとして考えて欲しい。

続く