祝! 美ノ海新入幕 来歴その2

 高校時代は三年次に国体で団体優勝、個人戦も決勝で逸ノ城との鳥取城北対決を制して優勝するなどの実績を残し、卒業後は日本大学経済学部経済学科へ進学した。四年次には主将を務めて全国学生相撲選手権で団体優勝などの実績を残した。個人タイトルは四冠だが、学生選手権は個人三位、全日本選手権はベスト16止まりだったため、当時の規定では幕下・三段目付出の資格を得ることはできなかった。

 大学卒業後の進路については、就職活動をしたこともあったが、日大出身の木瀬親方の勧誘を受けて木瀬部屋に入門し、2016年3月場所で初土俵を踏んだ。入門同期生には三段目付出だった豊山、朝乃山などがいる。初めて番付に名前が載った同年5月場所は、序ノ口で6勝1敗。翌7月場所は序二段で7戦全勝とし、決定戦も制して序二段優勝を決めた。続く9月場所も三段目で7戦全勝で優勝を果たした。同年11月場所で幕下に昇進して以降も勝ち越しを続けて、2017年9月場所では西幕下3枚目まで番付を上げた。しかし5番相撲から3連敗で3勝4敗と負け越し、入門以来初の負け越しとなった。翌11月場所も負け越したが、2018年1月場所からは3場所連続で勝ち越し、5月場所後の番付編成会議で、翌7月場所での新十両が決定した。そして昇進に合わせて四股名を「木崎」から「美ノ海」に改名した。また沖縄県出身の力士としては2002年11月場所で新十両に昇進した琉鵬以来15年8ヶ月ぶり、戦後5人目の新十両となった。

続く