2023年11月場所を占う

 今場所も先場所同様、混戦となるのはほぼ間違いない。ということで今場所のポイントを3つ挙げたい。

・霧島の巻き返し

 9月場所は攻めていながら組み止められず、負けた相撲が多かった。本人もコメントしていたが、師匠からも鶴竜親方からも言われているみたいである。この部分をどう修正してくるか。また相撲がどう進化するか?。横綱を除けば稽古場では豊昇龍を圧倒するなど強さを発揮しており、身体能力が高い。あとは本場所で結果を残せるかといったところである。横綱が休場ということで優勝し、番付最上位としての役割を果たすことを期待したい。

・三関脇

 今場所は大関獲りを明言された力士はいないがどの程度活躍するか?。二桁勝利を挙げれば大関が近くなる一方、負け越せば関脇の地位を明け渡し、大関をめぐる争いが混とんとしてくる。大栄翔はハイレベルな成績を残せば場所後の大関昇進の可能性がある。若元春は二場所連続9勝止まりであり、今場所こそ二桁勝ちたい。琴ノ若は二桁勝利を挙げれば年齢は25歳と若く、勢いで大関に上がる可能性は十分ある。

・豪ノ山の台頭

 朝乃山が休場したので三関脇を除けば私は豪ノ山が大関候補に割って入ってくる可能性が高いと見ている。入幕三場所目だが馬力がある上にスピードがあり、勢いもある。相撲内容的にも三役昇進は時間の問題であり、役力士相手にどれだけ勝てるかに注目したい。

 なお先場所優勝し、今場所綱取りの貴景勝に関しては、先場所は11勝での優勝であり、可能性はあるものの綱取りは厳しいと思っている。審判部も綱取りは明言はしておらず、審判部の評価が高くないのもマイナスである。

 先場所決定戦で敗れた熱海富士は引き続き注目である。立ち合いの当たりが強くなっており、二場所連続の二桁勝利も十分考えられる。

 横綱と朝乃山の休場は残念だが、今場所はどんなドラマが待ち受けているのか?。今から非常に楽しみである。