祝! 美ノ海新入幕 来歴その1

 九州場所の新番付が発表され、四人が新入幕となったが私的に一番嬉しいのが美ノ海の新入幕である。それでは美ノ海の紹介をしたい。

 美ノ海は(ちゅらのうみ)と読む。本名の「木崎」が沖縄の名字ではないため、沖縄の人に素直に応援してもらえるように、沖縄県の方言で「きれい」を意味する「美」を入れたようだ。ということで沖縄県うるま市出身である。また沖縄県出身者では2006年9月場所の琉鵬以来戦後五人目の幕内力士となった。木瀬部屋所属であり、年齢は30歳である。身長178センチ、体重141キロであり、左四つ・寄り、押しを得意としている。五人姉弟の三男として生まれ、弟は同じ木瀬部屋に所属していた元十両・木崎海である。木崎海に関しては後で改めて触れたい。

 小学校一年次から相撲を始め、祖父が監督を務めていた沖縄県立中部農林高校に通って高校生と稽古をしていた。うるま市立具志川中学校在学中は二年次に全国中学校相撲選手権大会でベスト16入りしている。当時は中部農林高校で稽古を積んでいたため、そのまま同校へ進学する予定だった。しかし鳥取城北高校の合宿に参加した際に、厳しい稽古を目の当たりにしたことで考えを変えることになった。中学三年からは、弟・伸之助の中学校進学に合わせて鳥取市立西中学校に転校し、中学卒業後は鳥取城北高校へ進学した。高校の同期には、後に大相撲入りする逸ノ城がいる。

続く