琴奨菊引退 その3

2020年11月22日

 そして2013年11月場所2日目、松鳳山に勝ったものの右大胸筋断裂の重傷を負ってしまう。診断は全治3か月であり、大関の座が危うくなった。11月場所は3日目から全休し、翌2014年1月場所は2度目のカド番となった。怪我が完治していない状態であり、苦しみながらの土俵となったが12日目に勝ち越しを決め、カド番を脱出した。またこの場所は千秋楽を含めて不戦勝が2番あり、運にも恵まれた。その後も2014年は皆勤しながら2場所で負け越しており、本調子には程遠い状態が続いた。

 その後カド番で一番危なかったのが翌2015年7月場所である。12日目に7敗となり、関脇陥落の大ピンチとなった。しかしそこから3連勝し、千秋楽は新大関照ノ富士を立ち合いの変化で叩き込み、辛くもカド番を脱出した。

 そして迎えた2016年1月場所。初日から連勝し、そのままの勢いで10日目鶴竜、11日目白鵬、12日目日馬富士と3横綱を圧倒し、優勝争いの先頭に立った。13日目に豊ノ島に敗れて1敗となったが14日目に再び単独先頭に立った。そして千秋楽は豪栄道を突き落としで破り、2006年1月場所の栃東以来10年ぶりの日本出身力士の優勝を決めた。

 翌3月場所は、今までの安定感の欠如から、高い水準での優勝、内容が求められる、という条件の下、初の綱取りの場所となったが8勝7敗に終わり、場所後の綱取りは消滅した。

続く