モロ差し速攻! 島津海 松鳳山の存在
もう一人触れない訳にはいかないのが元松鳳山の存在である。島津海の兄弟子としてぶつかり稽古でよく胸を出したのが十両昇進の大きな要因となったようである。松鳳山は最高位は小結であり、幕内在位51場所ということで幕内で長きにわたって活躍した。激しい突き押し相撲を武器としており、同じ福岡県出身で元大関の琴奨菊よりも地元の人気では上回っていた印象がある。そして当時の松ヶ根部屋では唯一の三役力士ということで普通に考えれば松鳳山が部屋を継いでおかしくなかったところである。しかし2010年に大相撲野球賭博が発覚し、6月に二度に渡って行われた調査の際に事件への関与を相撲協会に申告せずに隠していたことが明らかとなった。この件で解雇の可能性もあったが温情的に2場所出場停止に落ち着き、十両から幕下へと陥落した。しかし解雇は免れたものの、当時の師匠の元若嶋津との信頼関係は切れてしまったようである。結局親方にはなれず、今後は焼肉店を開く予定のようだ。残念だが師匠の気持ちも分かるので仕方がないといったところである。
続く
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