2023年5月場所を振り返って 優勝争い その4

 11日目。照ノ富士は豊昇龍を極め出しだ破り、危なげない相撲で1敗を守った。そして朝乃山は2敗の明生との対戦だった。相撲は立ち合いから朝乃山が左上手を取るも右が差せない。逆に明生が二本差して一気に寄り、朝乃山の左上手が切れた。しかし土俵際で右から突き落とし、辛くも1敗を守った。朝乃山は勝ちはしたものの、相撲は明生が勝ったと言っていい内容である。また休場前の力関係を考えると明らかに物足りない相撲であり、ブランクを感じさせる内容だった。やはり1年出場停止の影響は大きく、稽古と本場所の土俵で少しずつ埋めていくしかない。

 11日目終了時点で1敗は照ノ富士と朝乃山の2人は変わらず。そして2敗は霧馬山一人となり、横綱の充実ぶりを考えると優勝争いが絞られてきた。

続く