なぜ霧馬山は大関に上がれたのか? 丈夫な体
5月場所後の番付編成会議と臨時理事会で霧馬山の大関昇進が満場一致で決まった。そして師匠の四股名だった「霧島」への改名を発表した。現在は一横綱一大関で上位陣がスカスカの状況であり、看板力士の誕生は相撲ファンにとっても嬉しい限りである。それではなぜ、霧馬山が大関に上がれたのか?。理由は5つある。
・丈夫な体
誰にでも言えることだが、やはり丈夫な体があってこそである。それがアスリートなら尚更である。今年の1月場所後は自ら「出稽古ツアー」と銘打っていろいろな部屋に出稽古に行き、力を付けた。部屋には関取は霧馬山一人しかおらず、強くなるためには出稽古に行かなければいけない環境である。勿論師匠に言われてではなく、自ら積極的に行かなければ意味がない。中でもニュースを見て印象に残ったのが横綱のいる伊勢ヶ浜部屋への出稽古である。ただ照ノ富士は膝の手術後で長期休場中である。それでも部屋に行き、相撲を取る稽古はできなかったものの、胸を出してもらい、いい稽古ができたようだ。横綱からは「今のままでは大関は無理だぞ」と叱咤激励が飛ばされたようだが、稽古後は出稽古に来た意欲を評価していた。結果として「出稽古ツアー」敢行がそのまま大関昇進へ結び付いた。1月場所から3月場所まではお相撲さんにとっては正月であり、巡業もない。その期間を有効に生かした格好である。
勿論怪我をしていたら出稽古に行ける訳がない。体が丈夫である上に強くなりたいという意欲があったからこそできたことである。身長186センチ、体重143キロであり、上位力士の中では小さい方の部類である。ただ胸と太ももの筋肉の盛り上がりは凄く、少しのことでは怪我しない頑丈な体をしている。あとは引き続き前に出る相撲を心掛ければ怪我に泣かされるようなことはおそらくないと思われる。
続く
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