2026年9月場所個別評価 大栄翔
今場所は7場所ぶりに三役に返り咲いたが5勝10敗という成績だった。3連敗スタートとなり、前半戦は2勝6敗で折り返した。そして後半戦は9日目は大関霧島を倒したものの12日目に負け越しが決まった。内容以前に番付に関してだが、星数的には関脇になる可能性もあった。しかし小結になったことで序盤から役力士との対戦が増えた。勿論勝てば勢いに乗ることも可能だが、黒星が増えるとリズムが崩れることも考えられ、その意味で厳しい位置である。結局黒星先行となり、関脇だったら違った結果もあったかもしれない。番付的には少しだけ不運だったと言える。
さて内容に関しては序盤は決して悪くなかったのだが、結果が伴わなかったことが全てである。また年齢も32歳とベテランの域に入ってきており、全盛期なら勝てたかもといった内容もあった。また勝った5番の内3番は引き技によるものであり、前に出る姿勢は見られたものの、結果が出なかったという印象である。
それでも4日目の義ノ富士戦は突き立てて上体を起こすと右へいなして体をぶつけ、土俵下に突き倒した。9日目の霧島戦は押し込まれたものの左を手繰って残すと霧島の体が泳いだところで反撃して押し込み、足が揃ったところで引き落とした。いずれも好内容であり、上位陣に勝てる力は十分ある。
来場所は平幕陥落となるが、二桁勝っての三役復帰を期待したい。前に出る相撲を期待したいが11月で33歳となり、前に出るだけでは正直厳しいものがある。よって磨いて欲しいのが霧島戦で見せた土俵際での手繰りである。また残り腰もあるので敢えて押し込まれるのも悪くない。突き押し相撲と土俵際での粘りをミックスさせればまだまだ上位で相撲が取れそうだ。
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