2026年9月場所を振り返って 優勝争い 千秋楽の大の里と安青錦の相星決戦に関して
さて千秋楽の直接対決だが、番付順ではなく、審判部によって温存されていたため実現した。その意味で興味深い対戦となった。それでも私は前日から大の里が勝つと見ていた。ちなみに私は大の里のファンでもなければ安青錦が嫌いな訳でもない。また大の里が横綱だから優勝して欲しいという願望でもない。理由は3つある。
・合い口
過去の対戦成績は大の里である。先場所は安青錦が対大の里戦初勝利を挙げたものの、土俵際での逆転勝ちであり、押し込まれたことに変わりはない。押し込めれば勝機も生まれるが、立ち合いの当たりの強さが違うので、安青錦が押し込まれた後に対処できるかがポイントである。しかし対処以前に大の里が落ち着いて相撲さえ取れば問題なく勝てると思っていた。
・横綱として
大の里は横綱昇進後は左肩痛もあり、連敗が多かったが、基本的には連敗はしない力士である。また今場所は13日目から連敗したが、復調途上が原因だと見ている。よって千秋楽は細心の注意を払って相撲を取ると思っていたので、3連敗はないと確信していた。また元々が修正できるタイプであり、気持ちの弱さが原因で崩れるような力士ではない。もっとも気持ちが弱ければ横綱に上がれていない。
・勢い
安青錦は8連勝中だったが、2日前の琴櫻戦は土俵際での肩透かし、前日の霧島戦はやや時間がかかっての白星だった。よって連勝しているものの、先場所12勝を挙げた熱海富士ほどの勢いは感じなかった。また大の里が連敗したことで運よく優勝のチャンスが巡ってきたという印象もある。勿論11勝を挙げ、大関としての役割を果たしているのは素晴らしいが、優勝できるかと言えばそれは少し違うのではないかと思った次第である。
続く
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