未完の大器! 湘南乃海 来歴 その2

 2014年5月場所で初めて番付に名前が載ると、序ノ口は一場所で通過した。同年7月場所で序二段、11月場所で三段目と昇進したが、三段目では勝ち越せず、2015年までは三段目と序二段の往復が続いた。2016年1月場所で初めて三段目で勝ち越すと、5場所連続で勝ち越し、同年11月場所で初めて幕下に昇進した。その後は2018年1月場所に幕下上位と言われる幕下15枚目以内に入り、東幕下9枚目となった。しかし幕下上位の壁は厚く、幕下上位で勝ち越してもそれが続かない。また今度は十両が目前に迫る幕下5枚目以内に入ると勝ち越せない。結局幕下上位と幕下16枚目以下の番付を行ったり来たりの日々が6年近く続くことになる。しかし2022年7月場所に東15枚目で6番勝ったのを境に相撲内容が変わってきた。その後2場所続けて5勝を挙げ、2023年1月場所での新十両が決まった。

 そして新十両の場所では12勝3敗の好成績をマークし、その実力が本物であることを見せつけた。翌3月場所は西3枚目となり、新入幕が見える位置まで番付を上げたが幕内の土俵で2勝を挙げるなど活躍し、9勝6敗で勝ち越した。5月場所は残念ながら新入幕は見送られたものの、自己最高位を更新し、西十両筆頭となった。新入幕が目前といった状況である。

続く