2023年1月場所を振り返って 三賞など

 三賞は小結で11勝を挙げた霧馬山が初となる技能賞を受賞した。そして敢闘賞は千秋楽まで優勝争いを演じた東前頭13枚目の琴勝峰が初受賞となった。また東前頭8枚目の阿武咲は千秋楽に豊昇龍に勝てばという条件付きだったが痛恨のマゲつかみで反則負けとなり、敢闘賞を逃した。

 十両は西12枚目で再十両の元大関朝乃山が14勝1敗というハイレベルな成績で初優勝を果たした。元大関だが十両優勝はしておらず、その意味では意義があったのかもしれない。実力的に優勝は当然だが、14勝をマークしたのは大きい。3月場所での幕内復帰は微妙な状況だが、仮に復帰できなかったとしても弾みが付いたことは間違いない。相撲内容も以前より前に出て勝とうという意識が強くなっており、今後に期待が持てる。来場所も大勝ちができるのは分かっており、結果だけでなく、大関復帰を見据えて内容にもこだわっていきたい。