2023年1月場所を振り返って 優勝争い その2
12日目。貴景勝は霧馬山戦だった。立ち合いから突き押しを見せるも霧馬山のバランスが全く崩れない。逆に霧馬山に叩かれるとバランスを崩し、そのままの流れで投げられると力なく土俵を転がった。これで3敗となったが3敗となったことで場所後の綱取りは絶望的となった。また同じく2敗の阿武咲は3敗の玉鷲との対戦となった。相撲は押し合いの攻防となったが最後は玉鷲が引いたところを阿武咲が一気に押し出した。玉鷲は去年の9月場所で優勝しており、衰えを知らないベテラン相手に正攻法で勝てるあたりは好調と言ってよさそうだ。また3敗の琴勝峰は錦木に勝ち、3敗を守った。12日目終了時点で2敗は阿武咲一人であり、単独トップに立った。そして3敗は貴景勝と琴勝峰の二人となった。阿武咲にとっては初優勝のチャンス到来である。当然ながら13日目は貴景勝戦となった。勝てば初優勝に大きく近づく。また貴景勝とは同学年であり、小学生時代からのライバルである。そして現在は差を付けられており、一矢を報いるチャンスでもある。勿論貴景勝に優勝のチャンスが残っており、両者ともに負けられない一番となった。
続く
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