角界のおにぎり君! 隆の勝 貴乃花部屋力士の受け入れに関して 相次いだ不祥事

・2018年12月、幕内・貴ノ岩が同年の冬巡業中に暴行事件を起こしたことが報道され、引責により引退した。そして師匠の千賀ノ浦親方は監督責任を問われ、相撲協会よりけん責処分を受けた。

・2019年9月場所前の9月3日、8月31日に十両・貴ノ富士が稽古総見後に部屋へ戻った後、付け人の序二段力士に対して暴行問題を起こしたことが報道された。同月2日に被害者力士ら3人が姿を消したため、千賀ノ浦親方が連絡を取って2日深夜に詳細を把握し、鏡山コンプライアンス部長に報告した。そして9月場所の出場自粛の申し出が了承された。その後調査の結果貴ノ富士による付け人への暴行や差別的発言が認められたため、同月26日の理事会で貴ノ富士には自主引退を促す決議がなされた。そして10月11日に相撲協会は貴ノ富士の引退届を受理したと発表し、貴ノ富士は現役を引退した。そして千賀ノ浦親方は監督責任を問われ報酬減額6か月(20%)の処分が通達された。

・2021年7月20日、十両・貴源治が大麻煙草を使用していたことが相撲協会から発表された。名古屋場所中の同月17日に内部通報が協会にあったため、同月18日の千秋楽後に尾車コンプライアンス部長が貴源治本人と師匠を聴取し、使用の事実を把握した。その後翌19日の薬物検査で大麻陽性の判定を受けた。これを受けて相撲協会はコンプライアンス委員会に事実関係の調査を委嘱し、その結果同月30日、貴源治については解雇、師匠の常盤山親方については監督責任を問われ、委員から年寄への降格処分が協会より科された。

 この3人、そしていずれも関取への処分が受け入れの大変さを象徴している。確かに稽古に取り組む姿勢など手本になった部分はあったかもしれない。しかし報道の限りでは私生活はまともではなく、旧千賀ノ浦部屋の力士はあらゆる形で被害を受けていたことが想像できる。また引退した元大関貴景勝の湊川親方や元十両で幕下の貴健斗もいかにも負けん気の強い性格であり、貴乃花部屋を象徴しているとも言える。

続く