角界のおにぎり君! 隆の勝 照ノ富士キラー

 幕内での対戦成績は隆の勝の5勝8敗だった(2024年7月場所の優勝決定戦は除く)。そして金星は3つ挙げているがその全てが照ノ富士戦である。ただ金星を挙げる前は6連敗しており、滅法強かったというイメージはない。それでも照ノ富士が勝つにしても隆の勝は肩幅が広いので組み止められずに苦戦していた記憶がある。よって照ノ富士にとってはやりにくい相手だったと言える。

 また最初に紹介した横綱戦は3個目の金星となった相撲である。ということで他の2つの金星について触れたい。

・2022年5月場所8日目

 この場所は西前頭4枚目で迎えていた。相撲は当たって右のど輪で押し込んだ後二本差すと一気に寄り切り、初金星となった。またこの場所は4日目から連勝し、一時は優勝争いで単独トップに立った。そして11勝4敗で初の殊勲賞を受賞した。一方照ノ富士はこの相撲に負けて3敗目となったがその後は持ち直し、7回目の優勝を果たしている。

・2024年3月場所6日目

 この場所は西前頭3枚目だった。相撲は当たって押し込んだ後右を差すと左も差して一気に寄り切った。ただ照ノ富士の立ち合いの踏み込みが弱く、あっさりと土俵を割ったのも事実である。そして照ノ富士は翌日から休場しており、本調子ではなかったという意味ではやや恵まれた金星だった。また隆の勝はこの場所は5勝10敗で負け越している。

続く