安定感抜群! 師匠の元大関・雅山に関して 平幕陥落後 息の長い活躍

 大関復帰が成らなかった後も、元大関として意地を見せた。2007年3月場所は2日目は朝青龍に勝ち、自身初の金星を獲得した。しかしこの場所は7日目の旭天鵬戦で右太ももを痛めて途中休場となった。その後2008年9月場所前に結婚したことで発奮し、この場所は朝青龍から2個目の金星を獲得した。その後2009年11月場所では西前頭9枚目で12勝3敗の好成績を挙げ、5回目の敢闘賞を受賞した。

 2010年に発生した大相撲賭博問題で、協会の調査に対して花札などの仲間内での賭け事を認めた。更に警察庁の事情聴取では野球賭博への関与を認めた。これを受け、同年7月場所は出場停止(休場)となった。

 翌9月場所は1977年の大受以来2人目となる「元大関の十両陥落」となった。しかし力の違いは歴然としており、12勝3敗で幕内復帰を果たした。その後は2011年11月場所で11勝を挙げ、2012年1月場所では久しぶりの三役となる小結に復帰した。元大関が十両に陥落した後に三役へ復帰したのは雅山が史上初である。しかしこの場所は3勝12敗の大敗に終わり、この後は三役に復帰できなかった。

続く