琴恵光引退に関して 師匠の紹介 その1
師匠の佐渡ヶ嶽親方は元関脇琴ノ若である。山形県尾花沢市出身で佐渡ヶ嶽部屋所属だった。また身長191センチ、体重181キロであり、右四つ・寄り・上手投げを得意としていた。
若い頃は大事な取組に弱く、出世も遅れがちだった。 ...
琴恵光引退に関して 部屋の紹介
1965年1月場所から完全部屋別総当たり制が導入されたが、その時点で幕内力士を出していた部屋の中で唯一、現在まで幕内力士を絶やしたことがない。所属力士は「琴」という一字が前に付けられた四股名を名乗り、呼出の名前もまた同じである。先代 ...
琴恵光引退に関して 「しゃくる」とは何か? その2
また師匠は語る。「差すと安心して動きが止まってしまいがちなんですよね。私も昔、そうでしたし、(琴)恵光もそうでした」。そして当然だが、琴恵光はしゃくるのが上手いと、部屋の親方衆の意見が一致している。またしゃくるタイミングは、右か左を ...
琴恵光引退に関して 「しゃくる」とは何か? その1
意味の前に「しゃくる」とは角界の中でも佐渡ヶ嶽部屋特有の技のようである。師匠の佐渡ヶ嶽親方は「私は入門した頃から先代に言われましたよ。『しゃくらんかい!』ってね」とコメントしていた。どうやら元横綱琴櫻の先代佐渡ヶ嶽親方の教えが受け継 ...
琴恵光引退に関して 不思議な動き
琴恵光の相撲を見ていて思ったのが上手を取られたと思った瞬間、上手を切ることが多かったことである。勿論一度や二度ではない。頻繁に見られた。普通に廻しを切るということであれば、昔でいえば元横綱貴乃花が上手かったし、今でいえば照ノ富士が上 ...
琴恵光引退に関して 相撲の取り口
得意は右四つ・寄り・押しであり、速攻相撲を得意としていた。ただ土俵際に限らずしぶとさを持っており、小兵の割には大型力士が相手でも攻防のある相撲を取っていた。よって速攻相撲を取らなければ負けるというタイプではなかった。稽古量が豊富だっ ...
琴恵光引退に関して 私が観た印象
最初に目に入ったのは十両時代である。小兵であり、幕内に上がれるとは思わなかった。また軽量力士なので押し込まれることが多かった。しかし土俵際の網打ちもあり、しぶとい力士というのが第一印象だった。それでも少しずつ番付を上げ、押されにくく ...
琴恵光引退に関して 来歴 幕内定着~引退まで
その後再入幕の2020年7月場所では10勝5敗の好成績だった。そして翌9月場所は入門以来初となる部屋頭の地位に就いた。現在大関の琴櫻が左膝を痛めて十両に番付を下げており、幸運にも恵まれた。しかし部屋頭は部屋頭である。稽古場の木札の先 ...
琴恵光引退に関して 来歴 十両~幕内時代
十両には2場所在位したが、2場所とも大敗で幕下落ちとなった。そして二度目の陥落から5場所目の2016年1月場所からは、幕下力士として部屋の大関である琴奨菊の付け人に復帰した。ちなみに琴奨菊はこの場所で初優勝を果たしている。同年7月場 ...
琴恵光引退に関して 来歴 初土俵~十両昇進まで
2007年3月場所で初土俵を踏み、当時の四股名は本名の柏谷(かしわだに)を取り、琴柏谷だった。その後2008年7月場所で三段目に昇進した。その場所は負け越して序二段に陥落したが、一場所で三段目に復帰すると今度は定着した。2011年5 ...