頑張れ芝(紫雷)!のその後 落胆と執念の再十両
自らまいた種とはいえ、新十両の場所で怪我ではなく、謹慎での休場はかなりこたえたはずである。確かに給料はもらえ、個室は与えられたかもしれない。しかし絹の締め込み姿や化粧廻しも披露できず、これでは何のための新十両だったか分からない。勿論 ...
頑張れ芝(紫雷)!のその後 まさかの休場
3年半前に新十両昇進に向けて苦労している力士として芝を取り上げた。結論から言うと芝は2022年1月場所で新十両に昇進し、四股名を紫雷(しでん)に改名した。それでは芝のその後を振り返っていきたい。
以前原稿を書いた時の番 ...
賢い男! 阿武剋 今後に向けて
まずは阿武松部屋に入門できたことがラッキーだったと私は思っている。外国人枠は部屋に一人であり、仮に外国出身力士が日本国籍を取得したとしても外国人枠は空かないという決まりになっている。よって外国出身力士が引退しない限り枠が生まれない。 ...
賢い男! 阿武剋 師匠の紹介
師匠は元幕内大道である。東京都葛飾区出身で阿武松部屋所属だった。また身長187センチ、体重172キロであり、右四つと上手投げを得意としていた。幕内在位13場所、十両在位19場所であり、最高位は東前頭8枚目だった。
新十 ...
賢い男! 阿武剋 部屋の紹介
阿武松部屋は元関脇・益荒雄が1994年10月に大鵬部屋から分家独立して創設した。
2001年1月場所で小緑が新十両へ昇進し、部屋史上初となる関取が誕生した。2005年5月場所には片山が新入幕を果たした。学生相撲出身者を ...
賢い男! 阿武剋 理想の相撲
理想は鶴竜のような、当たって前ミツを取り、片方の手をハズに当てて前に出る相撲と語っていた。右四つ得意、頭が良い、温厚であるなど鶴竜と共通する部分が多い。また負けん気の強さを内に秘めているのも一緒である。そして体格も鶴竜を少しだけ大き ...
賢い男! 阿武剋 頭脳明晰
才能もあるが、注目している理由の一つが頭の良さである。モンゴル出身力士は朝青龍や白鵬のようにすぐに頭に血が上るなど短気な力士が多いという印象がある。しかし阿武剋は強気なコメントをする一方で土俵上での荒っぽい仕草は見たことがない。気持 ...
賢い男! 阿武剋 相撲の取り口
右四つ・寄りを得意としているが、左四つでも相撲が取れるタイプである。速攻相撲ではなく、まずは相手の攻めを受け、凌いだ上で右四つに組み止めるといった内容が多い。よって強さがより際立つ相撲を取っている。逆を言えば立ち合いの当たりは強くは ...
賢い男! 阿武剋 私が観た印象
幕下15枚目格付出ということでデビュー時から注目していた。ただ15枚目格付出といっても全ての力士が三役に上がれる訳ではない。また単純に幕下上位の番付は簡単に勝ち越せる位置ではなく、大学・社会人で実績を残した力士でも勝ち越すのに苦労す ...
賢い男! 阿武剋 来歴
5月場所は新十両ながら13勝2敗とハイレベルな成績を挙げ、実績のある若隆景、遠藤と優勝争いを演じた。7月場所は西十両筆頭となり、新入幕が目前という番付となった。また先場所初優勝を飾った大の里は日体大時代の同級生である。実績もあり、大 ...