目指せ三役! 佐田の海 来歴 新入幕、そして初金星

 十両昇進後は8場所十両に定着したが、2011年9月場所千秋楽の取組で右足首を脱臼骨折し、手術を受けて翌11月場所を全休して十両から陥落した。陥落後は十両復帰目前まで来ては負け越しが続き、2年間幕下で低迷した。また豪栄道の付け人やちゃんこ番を務める生活を送った。そして父に励まされると同時に中学生の時にビデオで見た父の取り口を思い出しながら稽古を重ね、出足を重視した相撲を磨き上げていった。

 この後2014年1月場所で13場所ぶりに十両に復帰すると2場所連続で勝ち越し、同年5月場所で新入幕となった。初土俵から66場所での新入幕であり、史上8組目の親子幕内となった。

 新入幕の場所は10勝5敗の好成績で父と同じく新入幕で敢闘賞を受賞した。また親子で新入幕の場所に三賞を受賞したのは史上初となった。その後は幕内に定着すると2015年5月場所は東前頭3枚目だったが4日目に横綱日馬富士を引っ掛けで破り初金星を挙げた。この場所は8勝7敗で勝ち越し、平幕上位の番付で初めて勝ち越した。

続く