2025年7月場所を振り返って 優勝争い 8日目まで 豊昇龍の休場と上位陣の取りこぼし

 そして前半戦から波乱の土俵が続いた。まずは豊昇龍である。白星発進も2日目から3連敗し、5日目から休場した。どうも場所前の7月4日の出稽古で左足親指を痛めたみたいだ。治療するも完治せず、3日目の安青錦戦で敗れた際に悪化させたようである。師匠の立浪親方によると夏巡業は途中参加の予定だが本場所に出場するからには結果が求められるので現時点では9月場所の出場は厳しそうである。また琴櫻も序盤は1勝2敗であり、これで今年に入ってからは全て1勝2敗のスタートとなった。これでは優勝争いに加われる訳がない。そして新大関の大の里も4日目は王鵬に敗れて初金星を献上するなど、上位力士が役割を果たせなかった。結局5日目終了時点で役力士の全勝がいなくなった。そして7日目はただ一人全勝だった元大関の御嶽海が敗れ、全勝がいなくなった。8日目終了時点で1敗は霧島、玉鷲、一山本、草野の4人、そして2敗で大の里、高安など6人が追いかける展開となった。1敗の中で役力士は霧島一人だが、上位力士とはまだ対戦していないので白星を重ねられるかは分からない。また2敗の役力士は大の里と高安の2人であり、2敗なので普通に考えればこれ以上は負けられない状況である、ということで優勝争いに役力士は加わってはいるものの、先を見てみなければ分からない展開となり、波乱含みで後半戦を迎えた。

続く