元大関の肩書を嫌う男! 正代 稽古台

 2024年9月場所時点では幕内力士の平均身長は184.8センチ、平均体重は161.8キロである。正代は身長184センチ、体重169キロであり、幕内平均に近い力士である。またアゴを上げる立ち合いが特徴であり、四つ相撲が得意ということで稽古相手として、特に上位力士からは重宝されている。

 以前は同じ一門の鶴竜や白鵬の稽古台となり、そのお返しとしてぶつかり稽古などで力を付けてきた。稽古熱心という情報は入ってきていないので、横綱に鍛えられたおかげで大関に上がれたという見方もできる。そして白鵬には勝ったものの、鶴竜には13戦全敗と一度も勝てなかった。個人的には鶴竜にいつ恩返しができるか楽しみにしていたので、勝てないまま終わってしまったことが残念である。

 また稽古台という立場は大関から陥落した今でも変わっていないようだ。去年も場所前に正代を目当てに同じ日に照ノ富士と豊昇龍が出稽古に来たことがあった。そしてイメージとしても正代以上の稽古台で思い浮かぶ力士はおらず、当分はこの立場が続きそうである。

続く