この部屋に注目! 中村部屋 二部制の稽古 稽古に関して
午前9時から稽古が始まったが、この日は近くの隅田川の河川敷でのトレーニングだった。ランニングやダッシュ、トレーニング用のラダー(縄梯子)を使っての瞬発系の運動で、たっぷり2時間汗をかいた。写真で見たが、お相撲さんがジョギングシューズを履いて練習している姿に軽い衝撃を受けた。
部屋に戻ってちゃんこを食べ、午後3時からは土俵での稽古となる。土俵での稽古を午前中にし、入れ替えることもあるようだ。食事に関しては昼食か夕食のどちらかがちゃんこのようである。そして番付順ではなく、みんなで一緒に食事をとる。写真からも和気あいあいとした雰囲気がが伝わってくる。食事後は時間があり、昼寝したい人が昼寝をするそうだ。
土俵での稽古だが、申し合いは四つに組んだ状態で始まり、立ち合いの当たりは省略されている。ぶつかり稽古も同様である。この部分は後ほど触れたい。
夕食後は自由時間となる。酸素カプセルやトレーニング機器を使う力士もいるが、中村部屋には門限がない。弟子の監視が厳しい相撲部屋では異例のことである。消灯は11時と決まっているが、未成年力士以外には門限を作っていない。ただ帰宅時間を連絡するルールになっているようである。そして稽古や掃除などに支障をきたすようなら門限を作ると伝えているらしい。今の若い人は真面目な人が多く、このルールで良いのではないかというのが私の考えである。
師匠によると試行錯誤を繰り返している段階のようである。またこれまでのやり方と違うため、強く育てられないと全て私の責任になると語っていた。
しかし早速その成果が出ている。9月場所は関取の2人はいずれも勝ち越し、幕下の宮城は6勝を挙げ、11月場所は西幕下2枚目まで番付を上げた。また三段目の4人も勝ち越して幕下に番付を上げた。そして明らかに動きが変わっている力士もおり、間違いなく稽古とトレーニングの成果と言える。
続く
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