2024年9月場所を振り返って 三賞に関して

 三賞は二度目の優勝を飾り、場所後に大関に昇進した関脇・大の里が敢闘賞と技能賞の2つを獲得した。いずれも3度目の受賞となった。また自己記録を更新する新入幕から5場所連続の三賞受賞となった。技能賞に関しては左からの攻めに成長が見られるというのが理由のようだ。優勝者に三賞2つは妥当な判断と言える。

 また14日目に11勝目を挙げ、14日目まで優勝の可能性を残していた西前頭13枚目の錦木が初の敢闘賞を受賞した。去年の7月場所は殊勲賞を受賞しており、7場所ぶり2度目の三賞受賞となった。14日目での11勝も大きかったが、結果以上に内容が素晴らしく、今場所二大関を倒した王鵬相手に前に出る相撲で圧倒したことが決め手となった。

 そして12勝を挙げた東前頭7枚目の若隆景は優勝した大の里に初黒星を付けたことが評価され、初の殊勲賞受賞となった。これまで4回の三賞はいずれも技能賞だった。また三賞受賞は2022年9月場所以来2年ぶりとなった。14日目に優勝が決まっており、若隆景が大の里を止めなければもっと早く優勝が決まっていた可能性もあった。全体として大の里一人が目立った場所であり、殊勲賞受賞は当然である。

 なお若元春、王鵬、霧島など他にも候補者はいたが、受賞した3人が上回る活躍をしたため、名前は挙がらなかったようである。