頑張れ芝(紫雷)!のその後 今後に向けて

 今場所千秋楽は勝ち越しを懸けての新十両の嘉陽との一番だったが激しい巻き替え合いの末、最後は寄り倒しで破り、勝ち越しを決めた。また取組後は気合いの入った表情を見せていた。自己最高位での勝ち越し、及び若手力士を倒しての勝ち越しは価値がある。9月場所は再度の自己最高位更新となり、幕内に向けて試金石の場所となりそうだ。年齢は32歳だが、その割には体が動いており、上を目指せる可能性も十分ある。部屋には宇良をはじめとして関取が多数おり、稽古環境にも恵まれている。技量は持っているので、あとは今以上に速い相撲を取ることが望まれる。タイプは少し違うが、私としては島津海のような速攻相撲を期待している。

 時間はかかったが、時間がかかったからこそ地力を付けているはずであり、貪欲に上を目指してほしい。それが周囲の人のためでもあり、自身のためにもなるに違いない。

終わり