2024年5月場所を振り返って 優勝争い 12日目 3敗力士に関して
3敗力士に関しては御嶽海は豊昇龍に敗れ、4敗に後退した。そして宝富士と大の里の3敗同士の対戦は大の里が勝ち、宝富士は4敗に後退した。また新入幕の欧勝馬は元大関の正代を叩き込みで破り、3敗を守った。琴櫻は結びで若元春と対戦し、物言いが付いたが掬い投げで勝ち、3敗をキープした。ただ相手得意の右上手を許しており、内容的には褒められたものではなかった。
ということで12日目終了時点で3敗は琴櫻、大の里、湘南乃海、欧勝馬の4人となった。そして4敗で豊昇龍や阿炎など7人が追いかける展開となった。残り3日あり、4敗力士にもまだ優勝の可能性が残されている。3敗力士の中では番付最上位の琴櫻にかかる期待は大きい。しかし全体として前に出る相撲は取れておらず、内容的には不安が残る。逆に大の里は前に出る相撲が取れており、期待が持てる。しかしあと一つ負ければ4敗となり、残り3日自分の相撲が取れるかがポイントとなる。そして不気味なのが欧勝馬である。正代戦は押し込まれながらも前傾姿勢を崩しておらず、自分の相撲が取れていた。新入幕ではあるものの、先場所は尊富士が新入幕優勝を果たしており、その意味では無視できない存在となった。
続く
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