勝負はここから! 熱海富士 部屋の紹介その2

 現在は横綱を含めて関取が6人おり、層が厚い。そして勢いがあるのは熱海富士だけではない。尊富士は今場所新十両であり、若手期待の力士である。先場所は幕下で力の違いを見せており、師匠も幕内で取れる実力があると評価している。また幕下には聖富士、元幕内の照強がおり、三段目には颯富士が控えている。そのうち聖富士は先場所幕下優勝を果たし、今場所は西幕下3枚目まで番付を上げ、新十両が目前である。また颯富士は怪我で番付を下げているが幕下4枚目が自己最高位であり、高校横綱の実績もあるので期待できる。

 そしてもう一人、忘れてはならないのが「最強の研修生」オチルサイハンの存在である。モンゴル出身であり、年齢は熱海富士と同じ21歳である。2021年春から伊勢ヶ浜部屋で研修生活を続けているが、部屋に外国出身力士は一人までという規定により、初土俵を踏めていない。おそらく照ノ富士が引退後、入れ替わるようにデビューするものと思われる。以前霧島が出稽古に来た時は相撲を取って勝っており、実力は申し分なさそうだ。また熱海富士と同い年ということで熱海富士にとってもいい稽古相手になっているようである。いずれは入門しそうであり、今後の動向に注目したい。

続く