勝負はここから! 熱海富士 来歴その1
去年は7月場所で十両優勝を果たすと9月場所は再入幕となり、11勝を挙げて敢闘賞を受賞した。翌11月場所も同じく11勝の二桁勝利で敢闘賞を受賞した。また二場所連続で千秋楽まで優勝争いを演じており、知名度が上がったのは確かである。そして1月場所は西前頭筆頭となった。初の上位総当たりの番付となり、真価が問われる場所となる。それでは熱海富士を紹介したい。
熱海富士は静岡県熱海市出身で伊勢ヶ浜部屋所属であり、年齢は21歳である。身長186センチ、体重181キロの立派な体格をしており、右四つ・寄りを得意としている。
千葉県生まれだが小学校二年次に熱海市に移った。そして六年次に三島市の三島相撲クラブで相撲を始めた。当時は柔道でも活躍しており、中学校は日本大学三島中学校に進学し柔道部に所属していた。しかし二年次からは相撲に専念し、熱海市立熱海中学校に転校した。そして飛龍高校時代は一年次からレギュラーとして活躍した。
2020年11月場所に初土俵を踏み、「熱海富士」という四股名は師匠が命名した。翌場所に番付に名前が載ると2021年1月場所は3人による決定戦を制して序ノ口優勝、翌3月場所は序二段優勝、そして5月場所は7番相撲で琴太豪に敗れて6勝1敗に終わり、三場所連続での各段優勝を逃した。
翌7月場所は幕下に昇進した。そして幕下でも勝ち越しを続けると2022年1月場所は西幕下筆頭まで番付を上げ、十両昇進が見えてきた。しかし連勝スタートの後3連敗し、2番残して後がなくなった。それでも3勝3敗で迎えた7番相撲では物言いが付く微妙な一番を制し、勝ち越すと同時に場所後の十両昇進を濃厚にした。そして場所後の番付編成会議で十両昇進が決定した。前相撲から所要8場所での十両昇進は元大関小錦、把瑠都に並ぶ歴代7位のスピード出世となった。静岡県出身では戦後12人目となり、熱海市からは初めての関取誕生となった。
続く
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