2023年11月場所個別評価 東白龍

 今場所は新入幕であり、東前頭15枚目だったが5勝10敗という成績に終わった。2日目に幕内での初白星を挙げるも6日目からは4連敗するなど黒星が増え、11日目に負け越しが決まった。

 内容に関しては突き押しが効かなかったということに尽きる。攻めが軽く、相手に効いていないので持ち味であるスピードが活きてこない。また幕内力士の中では小柄なほうであり、増量が課題である。

 さて東白龍の紹介をしたい。東白龍は東京都墨田区出身で玉ノ井部屋所属であり、年齢は27歳である。身長182センチ、体重131キロであり、突き・押しと叩きを得意としている。東洋大学時代は全日本選手権でベスト8入りし、三段目100枚目格付出でデビューした。

 来場所は十両陥落となり、西十両2枚目となった。厳しいことを言えば現状では好成績を挙げて再入幕をしても結果が見えている。幕内に上がるだけでなく、幕内で勝ち越すためには何をすればいいか?。まずは増量である。その次は押す力を付けることである。十両では効いていたのど輪押しが幕内ではほとんど通用しなかった。ただ課題が浮き彫りになったという意味では悪くない。東白龍の相撲は引き技が多く、連発することもあるので来場所は突き押しでそのまま突き出すような内容を期待したい。押す力さえ付けば持ち味のスピードが活きてくると思うのでレベルアップを求めたい。