千代の国引退について 最後に

 今後は年寄佐ノ山として後進の指導に当たることになるが、怪我で苦労してきただけに技術的な部分よりも精神的な部分や相撲に対する向き合い方などを指導してほしいと勝手ながら思っている。一方、残り腰などの無茶な相撲の指導は止めていただきたい(笑)。私としては残り腰が持ち味の力士は千代の国一人で十分である。また九重部屋は押し相撲が基本なので突き押しの指導をしてほしい。力士数が多いので才能のある力士を見抜き、関取の数を増やしたいところだ。しかし長い間頑張ってきたのは事実であり、まずは体を休めて欲しい。そしてお疲れ様でしたと言いたい。諦めない姿勢というのを千代の国の相撲から学んだ気がする。今度は指導者として手腕を発揮することを期待したい。

終わり