2023年7月場所を振り返って 優勝争い その2

 10日目。平幕の二人は1敗を守ったが豊昇龍は琴ノ若に敗れて2敗に後退した。繰り返しになるが豊昇龍は役力士との対戦を残しており、優勝に向けては少し厳しくなってきた。一方錦木は体の動きが良く、勢いが止まらない。また北勝富士は上位力士と対戦していないが得意としている押し相撲が取れており、調子が良さそうである。10日目終了時点で1敗は錦木と北勝富士の2人、そして2敗が関脇豊昇龍と大栄翔、そして平幕の遠藤の3人が追いかける展開となった。役力士は終盤は星の潰し合いとなり、4場所ぶりとなる平幕優勝の可能性も十分出てきた。

 11日目。錦木は2敗の遠藤との対戦だったが寄り切りで破り、1敗を守った。一方もう一人の1敗の北勝富士は大関獲りの若元春との対戦だったが寄り切りで敗れ、2敗に後退した。これで1敗は錦木一人となり、単独トップに立った。2敗の北勝富士との対戦は残っているものの上位力士との対戦は終了しており、初優勝が少し見えてきた感じである。あとは北勝富士との一番をいつ組むかというところである。この部分は取組を決める審判部のさじ加減ひとつであり、どういう取組を組むのかというのも私は注目していた。また2敗の豊昇龍は勝ったが大栄翔は敗れたので11日目終了時点で2敗は豊昇龍と北勝富士の二人となった。

続く