2026年9月場所個別評価 寿乃富士
今場所は西前頭16枚目であり、新入幕の場所だったが9勝6敗で勝ち越した。黒星スタートも2日目から5連勝し、前半戦は6勝2敗で折り返した。そして後半戦は13日目は阿炎を押し出して勝ち越しを決めた。千秋楽は勝てば敢闘賞受賞だったが平戸海に敗れ、惜しくも受賞を逃した。
それでは寿乃富士を紹介したい。寿乃富士はモンゴル・ウランバートル市出身で伊勢ヶ浜部屋所属であり、年齢は26歳である。また身長195センチ、体重156キロであり、右四つ、寄り、上手投げを得意としている。2025年11月場所までは聖白鵬の四股名で相撲を取っていた。
内容に関しては四つに組み止める相撲と投げ技で白星を挙げていた。初日の黒星はいつもの十両の時間に来て時間が早過ぎ、調整に戸惑ったことが原因である。相撲も体に力が入っておらず、本来の動きではなかった。しかし翌日からは連勝し、本領を発揮していた。特に同じく平幕下位の力士との対戦となった前半戦は力の違いを見せつけた。
一方後半戦は番付上位力士との対戦が多くなり、苦戦した印象がある。特に9日目の若元春戦と千秋楽の平戸海戦は四つに組まれての完敗であり、経験と場数の違いを見せつけられた。それでも体格に恵まれており、体型も前師匠だった元横綱白鵬に似ている。まだ成長途上であり、楽しみな逸材であるのは確かである。
11月場所は自己最高位を更新し、東前頭13枚目となった。勝ち越しでは目標が低いので二桁勝ちたい。場所後の秋巡業では大の里に胸を出してもらっており、期待の高さがうかがえる。まだ底を見せておらず、スケールの大きな取り口は魅力がある。あとは本人の努力だけでなく、師匠の伊勢ヶ浜親方がどう育てていくかに注目している。熱海富士同様、強くなって欲しい力士である。
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