真っ向勝負! 平戸海 部屋の紹介

 それでは所属する境川部屋を紹介したい。境川部屋は元小結・両国の当時の中立親方が二人の内弟子と一人の親方を連れ、1998年5月に出羽海部屋から分家独立して中立部屋を創設した。そして元両国の師匠である元横綱佐田の山の12代境川親方が定年退職を迎える直前の2003年1月に、互いの年寄名跡を交換する形で元両国は境川を襲名し、部屋の名称を境川部屋に変更した。

 境川部屋は学生相撲出身者を積極的に迎え入れており、現在までに9人の関取を輩出している。そして2014年7月場所には豪栄道が中立部屋時代を通じて部屋から初めての大関に昇進した。また2016年9月場所は豪栄道が同じく初の幕内最高優勝を果たした。現在は平戸海の他に幕内は佐田の海と妙義龍がおり、十両には對馬洋がいるので関取は4人である。また幕下には西乃龍、田中山、阿蘇ノ山、勝誠がおり、十両に上がれる可能性のある力士も控えているので今後が楽しみな部屋である。また2022年2月1日に元大関豪栄道の武隈親方が独立して武隈部屋を創設した。部屋には十両の豪ノ山などが所属している。

 ユーチューブで稽古の動画を見たが、張り詰めた空気の中で力士が気合の入った稽古をしていた。当然稽古は厳しいが、厳しい中にも稽古場全体が一体となっている雰囲気を感じた。そして厳しい指導の中でも師匠の熱意や愛情が伝わってきた。そういう雰囲気の部屋なので昔気質の力士が多く、平戸海だけでなく、妙義龍なども口数は多い方ではない。

続く