2026年7月場所を振り返って 優勝争い 13日目 霧島ー安青錦戦

 続いて霧島と安青錦の2敗同士の直接対決となった。優勝争いを大きく左右する一番であり、注目された。過去の対戦成績は安青錦が4勝1敗でリードしている。

 相撲は霧島が当たり勝って左を差し、右からおっつけて前に出た。しかし土俵際で安青錦がタイミング良く左肩透かしを繰り出すと霧島を裏返しにした。

 勝った安青錦は2敗を守った。途中までは完全に霧島の流れだった。しかし肩透かしのタイミングが見事だった。また形は違うものの、私的には旭天鵬(現・大島親方)の突き落としを思い出した。寄り詰められるまでは上体に力を入れるものの、土俵際で上体の力をフッと抜き、突き落としをよく決めていた。勿論褒められた相撲内容ではないものの、こういった技をとっさに決められるのは生まれ持った相撲センスとしか言いようがない。その点では日本出身力士以上に日本人らしい力士である。

 一方負けた霧島は痛恨の3敗目となり、場所後の横綱昇進が厳しくなった。落ち着いて前に出れば問題なかったが、やはり合い口の悪さが焦りにつながったのかもしれない。それでも優勝争いには残っており、ここで気持ちを切らす訳にはいかない。

続く