2026年5月場所を振り返って 優勝争い 14日目 霧島ー伯乃富士戦 勝った伯乃富士に関して

 勝った伯乃富士は10勝目を挙げると同時に霧島を単独首位から引きずり下ろした。勝因は左四つに組んだこと、そして霧島の寄りをこらえたことも勿論ある。しかし一番の勝因は寄りをこらえた後すぐに投げを打って右を巻き替えたことである。霧島の寄りを懸命に残しており、普通は休みたくなるところである。しかしすかさず投げを打ち、有利な体勢を作った。おそらく巻き替えは霧島は考えていなかったと思う。また残した後すぐ仕掛けるあたりは伊勢ヶ浜部屋の豊富な稽古量が成せる業と言える。そして伯乃富士は今の幕内力士としては数が少ない長い相撲で強さを発揮する力士である。体は大きくないがスタミナがある上に技も持っているので相撲が長くなっても徐々に有利な形に持ち込めるタイプである。最後は霧島が根負けしており、その部分を含めて見事な相撲内容だった。

続く