2025年11月場所を振り返って 優勝決定戦 豊昇龍ー安青錦戦 負けた豊昇龍に関して
負けた豊昇龍はこれで2場所連続優勝決定戦での黒星となった。また安青錦戦はこれで4連敗であり、苦手意識を払拭できなかった。ただ大の里の休場で本割で相撲が取れず、体がほぐれていなかったという意味で同情の余地はある。
また2場所連続決定戦で優勝を逃したのは、今後に向けて何かしら意味があるのではないかと思っている。そして気になったのが大の里の師匠の二所ノ関親方のコラムである。コラムには「立ち合いもちょんとついて立つスタイル。圧力を掛けられず軽い印象があるので見直すべきかなと思います」と書かれてあった。確かに師匠の弟子の大の里の出足と馬力の前に安青錦は上体を起こされてしまう。しかし決定戦では豊昇龍のぶちかましに上体が全く起こされておらず、大の里との違いを感じた。そして安青錦は豊昇龍より体が一回り小さく、重心が低い上にスピードも持っているので豊昇龍は上体を起こさない限り懐に入られてしまう。ということで今のままでは同じことの繰り返しになる可能性が高い。自分の相撲を取るだけでは勝ち目はなく、安青錦戦用の相撲を取る必要性を感じる。また安青錦はまだ21歳と若く、課題を克服できるかが今後を大きく左右しそうな気がする。立ち合いの当たりを見直すべきというのは私も二所ノ関親方と同意見である。
続く
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