安定感抜群! 狼雅 師匠の元大関・雅山に関して 大関獲りの2006年7月場所

 翌7月場所は魁傑以来の「大関陥落後平幕まで下がった力士の大関再挑戦」の場所となった。当時の北の湖理事長は「11勝前後を挙げれば昇進の話が出る」と話した。そしてこの場所は序盤は苦戦したものの終盤は5連勝し、10勝5敗で終えた。

 二桁勝利で終え、「三役の地位で直近3場所の合計33勝以上」の目安は満たした。しかし審判部からの臨時理事会の開催の要請はなく、大関昇進は翌場所へ持ち越しとなった。当時の放駒審判部長は10日目までに5敗していることが評価を下げたとし、「内容的に物足りず、もう一勝欲しかった」と話した。またこの場所は朝青龍が独走で優勝を決めており、他の力士の印象が薄かったようである。やはり大関獲りは数字だけでなく、インパクトを残すなど気運を高めることが重要と言える。

続く