阿炎は大関に上がれるのか? 略歴 その1

 先場所12勝を挙げ、優勝争いに絡む活躍を見せた阿炎は3月場所は新関脇となった。御嶽海が新大関となり、次期大関候補として期待が大きい。それでは阿炎を紹介したい。

 阿炎は埼玉県越谷市出身で錣山部屋所属である。身長188センチ、体重154キロであり、突き・押しを得意としている。年齢は27歳である。

 建築関係の自営業を営む両親のもと、男二人女二人の四人きょうだいの末っ子として生まれた。そして相撲を始めたのは小学校からだが、自ら進んで相撲を取っていた訳ではなさそうだ。ただ指導者に才能を見出された上に相撲仲間には恵まれたので相撲は辞めなかった。高校は千葉県立流山南高校に進学し、相撲部に入部。高校総体ではベスト16に入る実績を作った。

 そして高校卒業後は相撲部の監督が錣山親方と親しいということで錣山部屋に入門した。2013年5月場所に初土俵を踏むと序ノ口、序二段を一場所、そして三段目は二場所で通過した。そのうち同年7月場所では序二段優勝を、そして翌年1月場所では三段目優勝を果たし、翌3月場所は幕下上位となる西幕下13枚目に一気に駆け上がった。その後もほとんどの場所で幕下上位の番付を維持すると2015年1月場所は西幕下2枚目で5勝2敗の好成績を収め、場所後の番付編成会議で新十両昇進が決まった。そして本名のままだった四股名を「阿炎」に改めた。ちなみにこの四股名は師匠の錣山親方の愛称と同音である。

 そして十両の土俵では昇進2場所目となった2015年5月場所で初めて勝ち越した。しかし7月場所からは2場所連続で負け越し、同年11月場所で幕下に転落した。その後2年近く幕下で低迷することとなる。

続く