2025年7月場所個別評価 大栄翔
今場所は全休した。6月の稽古で右ふくらはぎを痛め、回復基調だったが場所前に再び悪化させ、休場という流れになった。休場はコロナ関連を除けば初土俵以来初となった。そして入門からの連続出場も1070回でストップした。先場所は10勝を挙げており、成績次第では大関昇進の可能性もあっただけに残念である。
また長らく三役を務めてきており、休場の影響は大きかったと言える。今場所は琴勝峰が優勝し、8場所ぶりの平幕優勝となった。そして安青錦、草野、藤ノ川など若手力士の活躍が目立った。勿論平幕優勝の責任は両横綱や大関にある。しかし大栄翔の休場も若手力士が活躍した要因の一つと見ている。特に安青錦戦は過去の対戦成績は2戦2勝であり、格の違いを見せつける相撲内容を見せていた。また大関を巡る争いも関脇の3人が競うところだったが、霧島や若隆景にとってはライバルが1人減る格好となった。もし大栄翔が怪我をしていなければ優勝争いはまた違ったものになっていたかもしれない。私的には大栄翔不在の土俵に少しだけ違和感を感じた。
来場所は平幕中位に番付を下げるが、場所後の夏巡業も休場ということで怪我の回復具合が思わしくなさそうである。また年齢は31歳であり、大関は厳しくなってきた感がある。おそらく出場したとしても完調まではいかなさそうである。よって頑張って本場所に出場するか、休場して体を一から立て直すか難しい判断を迫られそうである。おそらく本人は相撲を取りたいと思うので師匠が先を見据えてどう判断していくか?。師匠の見極めが大事になってきそうだ。
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